短くて長い今日

なんでもないような事を、なんでもない事になる前に。

口に苦し

 

 

 

 

変わって欲しくないものが変わった時、

貴方はどういう反応をするのでしょうか。

 

 

 

ずっと昔に大好きだったもの。

今でも、それなりに好きなんですけど

以前と同じような感情で見ることができなくなったもの。

なんでそうなったんだろう、と聞かれる度に

「きっと変わってしまったんだよね」と返していました。

 

 

 

何がって、それが。

 

 

 

知らないうちに変わってしまったそれが

どことなく悲しくて悔しくて遣る瀬なくて

変化に耐えられなくなった自分がいたんだろうと。

 

 

 

変化に耐えられない人が行うことは二つ。

変化を受け入れるか、変化から逃げるか。

それで、私は後者を選んだのだろうと。

変わっていくものの渦中にいるのが怖くて

知ったこっちゃないと抜け出してきたんだろうと。

 

 

 

でも、実際変わっていたのはそれではなく

自分自身だったりしました。

 

 

 

自分の変化を受け入れることができずに

勝手にそれの変化のせいにして、超絶勝手ですよね。

それで、こっちがあたかも受け身かのようにして

去る理由を作ったまま、月日が経ちました。

 

 

 

もう戻るつもりも以前みたいになりそうな気もしません。

あの頃の変化に耐えきれなかった自分を責めるつもりもありません。

大したことない、きっとそう、だって今こうしてちゃんと

生き続けられているのだから、大丈夫だと思います。

 

 

 

だけれどちょっと、思います。

 

 

 

自分が変わったことを肯定して、

それも自分も両方変わったんだろうな、って思って

すんなりと手放すことができていたとしたら

もう少しだけすっきりとした思い出になっていたのでしょうか。

 

 

 

でも、もういいんです。

少しくらい苦い方が、しっかり残ってくれるでしょ?

 

 

 

今日の私は、今までの私で構成されている。

 

 

 

茉莉花でした。