蝕む
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今ここでこうしている理由、というものを
しっかりと忘れずにいられたな、と思います。
今過ごしている時間の儚さを思い出すと
なんだか泣きそうになる午後を過ごしました。
今日のこの時間はもう2度来ないのに
いつ何が起こるのかわからないような1日なのに
どことなく過ごしてしまっているんだなあ、と。
後に残るものに異常に安心する割に
未来にも過去にも固執する割に
それらを繋ぐ今のことをないがしろにして
過去や未来に気を張っている自分が
未来の自分にも、過去の自分にも
やっぱり失礼に値するんじゃないかと。
私がいつも嘆いているような「いつか」は
「いつか」にしているうちは絶対に来ないし
私がいつも悔やむような「あの時」は
消化できてないからこそいつまでも「あの時」で
それ以上にもそれ以下にもならないとしたら。
私は一体いつまで足踏みをしながら
自分が動いているからではなく
周りが変化しているから見える景色が変わることを
自分から理解して、変わることができるんでしょうか。
しらないうちに爪が尖って伸びてきました。
たくさん蓄えた脂肪に刺さると痛いです。
こうやって知らないうちにできた
周りとの溝や、考え方や、少しの後悔が
少しずつ自分を蝕んでいかないように
毎日を一生懸命に生きていきたいものです。
茉莉花でした。
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