Rapid Express
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心地良い、が沢山欲しいなあ。
人気のない朝の空気の冷たさとカフェオレとか
はっきりした色の口紅を唇に滑らせる瞬間とか
筆箱のファスナーと手帳を開く時の音とか
カフェとかに流れる何語かはわからないBGMとか
空の色と空気の流れと雲の行くところを眺める時とか
なんかこう、いいなあって思う時ありませんか。
ほんのちょっと前までは、そういうの
あんまり気にしたことなくて、知らなくて
もっと生き急いで、やることやって、みたいな
足を動かして立ち止まらないのがいいと思ってました。
それもこれも、いいものではあったと思うけれど
それはそれで、私には合わなかったようです。
二十年間程付き添ってきたこの流れが染み付いて
微妙にずれてきたチューニングを怠っていたようです。
そんで。
心地良い、ものを集めるようになったらこうなりました
なにも急ぐものなんかなかったし見つからなかった
きっともっと、wantで生きていたかったのに
どうもmustにばかり囚われていたようです。
私にとってのwantは、心地良いとかなり近い言葉であって
1秒たりとも余すことなく、なんて不可能ですけども
なるだけ心地良いを集めていきたいし
感覚を研ぎ澄まして発見していきたいなあと思います。
全然スロウじゃないね、ラピッドエクスプレスみたい。
今でもよく言われますが、ううん、そんなことないんですよ。
大分スピードは落ちましたし、結構アクシデントもなくなりました。
私の中で、心地良い、スピードで居られる事が増えたから。
言いたい事ぶわっと書くとこうなりますね。
今の私の価値観の中核にあるもの、でした。
茉莉花でした。
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