ちいさなかばん

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私、ちいさなかばんがすごく好きで。

なんかこう、可愛らしいじゃないですか。

これで本当にいいのってくらいのサイズ感とか

かばんというよりアクセサリーのような雰囲気とか

簡単にぎゅっと抱きしめられる感じとか。

なんとなく、本当にいかにも可愛らしいって感じがして

ちいさなころから変わらず好きなものです。

でも、好きだからといっても

全然手にしたことがなくってですね。

心配性の母と同じく荷物はいつも多いし

荷物が少なくて済むようなシチュエーションを

人生において経験したことがあまりなくて

もしものために、ってたくさん持ってしまうんですよね。

そして肩がこる。いつものことです。

そんな理由も建前ではなくあるのですが

それよりも、何よりも、可愛らしいことが

そうです私の好きな所以のそのものが

手を出せないでいる最大の理由でした。

実は何度か書いているような気もしますが

可愛らしいものが大好きな一方で、逆に

可愛らしいものを身に付けることにとてつもなく

恐怖感というか、勇気がいるというか。

似合わない、キャラじゃないって思っていまして。

可愛らしいもの、女の子らしいもの。

可愛いねって目を輝かすだけ輝かせて

そのあとに手を出すことは滅多にありませんでした。

でも、今日、思ったんですよ。

ちいさなかばん、欲しいなあって。

思ってからびっくりしました、だってですよ

自分がそれを可愛いと思ったことはあっても

欲しいなあ身に付けたいなあって思ったことは

そうそうないんです、珍しいったらありゃしないです。

ここ何ヶ月かで、自分の中で

今まで好きでも拒んでいたものたちを

より好きになって、距離も近くなったような気がします。

しかも今までみたいに、怖いなあって思わなくて

ちょっと勇気がいるけれど、でも怖くはないんです。

これが、自分に自信がついたってことなら

自分のことがそれなりに好きになったってことなら

いいなあって思いながらお昼を過ごしました。

一番好きな自分で生きていきたいですね。

茉莉花でした。

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