短くて長い今日

なんでもないような事を、なんでもない事になる前に。

知らないほうがいいこと

 

 

 

 

たまに、とてつもなく怖くなります。

何に、とか、誰に、とかじゃなくて

わからないものに、でも大層なものに。

 

 

 

知らないことがないことがない世の中です。

他人のことも、社会のことも、世界のことも。

知っていることの方がきっと何百倍も少なくて

知らないからこそ生きていれると思うけれど。

その知らないことを想像しては、たまに

背筋が凍るように冷たくて寒気がします。

 

 

 

どうしようもできないことで

というか今のままの方がいいかもしれない。

知らなくていいことを知ってしまったら

そのあとは、どうしようもないですもん。

 

 

 

だからといって、都合のいいことばかり

綺麗に見えるものばかりの世界だと

簡単に飲みこめるほど馬鹿じゃなかった。

たまに、本当にごく稀になんですけど

知らないことが、知らなくていいことが

ここにはちゃんとあるんじゃないかって瞬間が

きてしまうことがあって、それが怖い。

 

 

 

最近毎日思っていることが

なんで人って一人で生きられないんでしょうね。

複雑極まりないこの社会の中で

誰もが誰かの支配者のようになって

みんながみんな緩やかな独裁者であるようで。

それがこうして、知らなくていいことを作り出し

知らないことじゃなくて、知らなくていいことを

ある種の恐怖として住み着いている気がします。

 

 

 

見えないことは、わからないことは

知らないことは、とてつもなく怖い。

 

 

 

この世の中は、そう簡単じゃなくて

この世の中は、そんな綺麗じゃなくて

この世の中は、そんなに強くなくて

この世の中は、そううまくできていない。

 

 

 

それでも、生きていくのだから

できる限り半旗は翻していたいものです。

 

 

 

茉莉花でした。