短くて長い今日

なんでもないような事を、なんでもない事になる前に。

まんま

 

 

 

 

大人になるのは難しいから、

いまのわたしのまんまでいよう。

 

 

 

大人になろうとしていた。

別に誰を見ていたわけでもないけれど

なんとなく、かっこいい気がしていた。

お金も時間も行動も全部自由に手に入って

さぞかし豪勢な、裕福な心持ちだと思っていた。

 

 

 

別にそれらは、大人のマストハブでもなかった。

 

 

 

わからなくなった。

私が描いていた大人は、どこにいるのか。

なんだったのか、誰なのか、いつ現れるのか。

わからないから、答えがないから

考えるのをやめようと思ったけど、できなかった。

正答なし、を受け入れるのは、相当難しいことらしい。

 

 

 

大人だから、子どもだから

三十路のキャリアウーマンだから

もうそんなに若くないから

まだこんなに若いんだから。

どれも理由になんかなってないじゃないか。

言われる台詞にどうも納得がいかなくて

反論をすると曖昧にぼかされるのが癪で

だから大人にならなくていいと思った。

自分のことを子どもだとも思わなくなった。

年齢を重ねる毎に、私の人生と私自身に

厚みが出てくればいいな、くらいでいいや。

 

 

 

結局私がなりたかった大人はどこにもいない。

何なのか、誰なのかもわからないし

いつになっても現れてくれる様子はない。

これが答えだと思うようにした。

それが答えなら、受け入れられる気がしている。

 

 

 

スマートになりたいけどなれない

落ち着いていたいけどそうでもない

自分の人生に制約をかけすぎてしまうと

知らぬ間に不幸になっていってしまう気がする。

 

 

 

ここ最近は、何度も何度も言うけれど

甘いものが無性に食べたくなる、しかも夜。

よろしくないことをわかっていながら

高頻度でコンビニのスイーツコーナーに

手を伸ばしてお会計をするようになった。

自分に甘くてずるくて駄目な人だ。

 

 

 

でもそっちの私の方が好きだったらしい。

食べてはいけない、と思っていた私よりも

さぞかし楽しそうで、穏やかでいられている。

心の健康とは、こういうことであると思った。

少しばかり贅肉がついたのかもしれないけど

私はこっちの幸せの方が好きだったらしいから

誰かが食べるのを我慢してても強要しないし

なんなら素敵だなあって思うのだけれど

私はこのまんま甘やかしてもいいかなと決めた。

 

 

 

甘いものとカフェオレをたんまり摂取して

寝れるときに寝れるだけ眠りについて

ちゃんと自分が幸せでいられる人でいたい

萌え袖ニットを着てもいいじゃない、寒いし。

 

 

 

大人ってなんなのかわからないから

大人になるのは、そもそもわからないから難しい。

わからない天井なしのものを求めても仕方ないから

私はわたしのまんま、幸せでいようと思う。

今の自分を肯定できている瞬間は、好きです。

世間が自堕落な生活、ナメてる、自分に甘いと

あれこれ言ってきても知らないふりをしておこう。

あんたの幸せなんか知らんがな、とまでは

言わないでおこうとは思ってるんですがね。

 

 

 

茉莉花でした。