短くて長い今日

なんでもないような事を、なんでもない事になる前に。

きっと

 

 

 

 

なんだか一週間、早かったなあ。

 

 

 

特別なことはなにもなかったけれど

何故かこの一週間は早く感じました。

なんでだろう、忘れてるだけなのかしらねえ。

 

 

この前は、久しぶりに外に出ました。

普段通る、よく見てた道だけれど

今日は何故か彩度が高く感じました。

曇った空とのコントラストのせいでしょうか

なんだか青青とした葉っぱ達に見えたし

なんだかいつもより澄んだ川に見えました。

 

 

変わらない、なんてきっと嘘で

毎日、何かが少しずつ変わっていく。

ようやく目にみえるようになって初めて

事後報告として私たちが気付いてしまう。

こんなにも鈍感なままでいられることも

きっと幸せなことなんでしょう。

 

 

 

そんなことを思い出していたけれど

今日はびっくりするほど暑かったですね。

茹で上がりそうなほどの熱気のせいで

朝洗っておいたキャンバストートが

夕方になる前に既に乾いてくれました。

身体の7割が水分でできている私たち

果たしてこの夏を乗り越えられるのでしょうか。

 

 

 

同じ歳なんだろうなと思うくらいの人たちが

一斉に電車に乗ってくるところをよく見ます。

同じ歳なんだろうなと思うのは多分私の方だけで

きっと向こうはそんなことはどうでもよくて

いや、どうでもいいとさえ思っていなくて

目の前にいると友達と話せるって幸せなことだよねと

噛み締めていてくれたらいいなとは思いました。

 

 

人に会えない、会わない、ということが

こんなにも悲しいとは思いませんでした。

先生の愚痴、宿題がめんどくさい

絶対に全員一致しない課題の答え合わせ

いつも五列前に座っているイケメンのゴシップ

あったようななかったような、そんなこと

あの時はどうでもよくて時間潰しだったとしても

(多分私はそれさえも全力で楽しんではいた)

今となればダイヤモンドよりも輝いていて

そんな比喩さえも陳腐なくらいだったりする。

 

 

 

幾つもの日々を跨いで、生きている。

明日の私も、明日の貴方も、できることなら

これ以上寂しさとうざったい暑さを味わうことなく

画面越しではない誰かに会えたらいいなと思うし

マスク越しに発される言葉と笑顔ではなくて

詐欺のない嘘のないあなたの顔が見たいと思う。

 

 

 

今日も、一日が終わる音がする。

 

 

 

茉莉花でした。