pray for
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それはほんとうに、小さなもの。
明日の朝雨降らないでほしいなあとか
あそこのカヌレをもう一度食べたいなあとか
できれば食べても太らない身体が欲しいなあとか。
今ぼーっとした時間戻ってこないかなあとか
家族と食べるご飯は美味しいままでありたいなあとか
眠らなくても眠くならない身体が欲しいなあとか。
あとは、日本語以外のすべての言語を
わかって話せるようになりたいなあとか。
誰も悲しまないような世界であればなあとか
幸せって感じられる時間を与えたいなあとか
難しいけれど平和であり続けられたらなあとか。
小さくてしょうもなさそうなものから
大きいしよくわからないくらいぼんやりしているけど
確かにそうであってほしいと強く願うものまで。
決して欲張りなんかじゃない。
小さな、本当に小さくて力のない
祈り、のようなものであるから。
だけれど、毎日祈っています。
誰も、不幸せになるために生まれたわけでも
誰かに傷つけられるために生まれたわけでもない。
明日を怖がるために生まれてきたわけでも
明日がないことに絶望するためにでもない。
世界は残酷だ。
外の世界は怖いし、社会は優しくない。
だからこそ、本当に小さな力だけれど
祈りをやめてはいけないと思うのです。
茉莉花でした。
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